琉球古典音楽とは
首里王府を中心に演じられた音楽の総称で、中国や薩摩とのかかわりがあった当時の琉球王朝は中国からの使いや薩摩、江戸幕府をもてなすため、琉球ならではの歌や踊りを披露していました。その演奏曲を「琉球古典音楽」と呼び、組踊や琉球舞踊に用いられています。
琉球王朝崩壊後、庶民の間にもサンシンを使用した音楽が広がり、多くの愛好家が増えていきました。また、芝居や歌劇と結び付き新たに誕生させた歌もあります。さらに古典音楽の保存や普及に勤める人たちも現れるようになりました。
琉球古典音楽のスタイル
琉球古典音楽には歌三線といわれる歌とサンシンが一体となった形式が欠かせず、古典音楽の中心を担っています。他に筝(クトゥ)、笛、胡弓(クーチョー)、太鼓等で構成されています。
筝(クトゥ)とは薩摩から伝わった楽器で、胡弓(クーチョー)とは中国から伝わったといわれる擦弦楽器です。
琉球古典音楽には湛水流、聞覚流、安冨祖流、野村流などの各流派がありそれぞれ技法や楽曲が多少異なり、同じ曲でも楽譜や歌詞が異なることもあるようです。
代表的な古典音楽
「サンシンの日」に沖縄県内全体で演奏される「かぎやで風節」は有名な琉球古典音楽のひとつであり、古典全体の曲数は200曲余りです。
野村流の三線の楽譜「工工四」(クンクンシー)では「大昔節」「昔節」などの比較的ゆったりとした曲や「干瀬節」といわれる楽曲があります。
琉球古典音楽の試験制度
琉球古典音楽は独学で習得することは困難であるとされ、そのため古典の教師免許を持っている師匠から指導を受け、各流派の団体に所属することが基本とされ、個人では試験を受けることも出来ないとされています。
試験は沖縄タイムス社と琉球新報社が主催し行われます。所属団体により、どちらの新聞社で受けるか決まっています。
沖縄タイムスでは初段にあたるものは「新人賞」で、この上に下から順に「優秀賞」「最高賞」「グランプリ」があります。ここまでを新人部門と呼びます。
新人賞に合格すると、2年後に優秀賞を受ける資格が得られますが、グランプリをとるまでに最短でも六年はかかります。新人部門を卒業するのに少なくとも10年はかかるといわれています。
